【早稲田政経】現役早稲田生が入試の科目や共通テストの偏差値、倍率や対策をご紹介!

はじめに
早稲田の政経に興味があるが、
「早稲田の政経の入試の偏差値、科目、倍率、難易度や共通テストボーダー、受験科目のそれぞれの対策や勉強法を知りたいな。」
「早稲田の政経は別格ですごいしかっこいいから受験してみたいけど、実際キャンパスでの活動や、就職はうまくいくの?」
といった疑問を持つ、早稲田の政経を実際に受験しようと思っているけど高校生や早稲田の政経に入ったあとのことを知りたい方に向けて、今回は早稲田大学政治経済学部、通称早稲田の政経について、ご紹介していきます。
早稲田の政経について、入試の方法別の偏差値、共通テスト利用(センター利用)での倍率や共通テストボーダーや受験科目の日程などについてはもちろん。かっこいいし別格の早稲田の政経に合格するための総合問題の対策、勉強法や受験不利な問題など、様々な所をまとめました。是非、参考にしてみてください。

【早稲田政経】入試
まずは、早稲田の政経の入試の情報をまとめていきます。共通テスト利用の受験科目や数学、英語などの独自問題、総合問題の難易度についてご紹介していきます。
【早稲田政経】入試方法
早稲田の政経では、入試方法が大きく分けて5つあります。
- 一般選抜試験
- 共通テスト利用(共通テストのみ利用)
- グローバル(海外就学経験者)入学試験
- グローバル(社会人)入学試験
- 指定校推薦
の5つです。なお、早稲田の政経では、AO入試は設定されておりません。
【早稲田政経】一般選抜
募集人数:300名(政治学科100名・経済学科140名・国際政治経済学科60名)
※学科の併願はせきません。
一般選抜は2つの試験の合計点で合格者を選びます。
- 共通テスト(必須3教科3科目+選択1教科1科目/合計100点)
- 学部独自試験(総合問題) (120分/100点)
の2つから合格者を選びます。
共通テストは(必須3教科3科目+選択1教科1科目/合計100点)
もちろん実際の得点を圧縮します。
必修科目は3教科
英語(25/200)国語(25/200)数学ⅠA(25/100)
選択科目(25点)は地歴・公民・数学ⅡB・理科のいずれか1つ
地歴・公民(①世界史B②日本史B③地理B④現代社会⑤倫理⑥政治・経済⑦倫理、政治・経済)
または数学ⅡB
または理科(①物理基礎②化学基礎③生物基礎④地学基礎から2科目または⑤物理⑥化学⑦生物⑧地学から1科目
です。
共通テストでは、この選択科目の中でほとんどが複数受験されると思いますが、その場合は1番得点の高かったものが自動的に選ばれて利用されます。
学部独自試験(120分/100点)では
総合問題という、
データ分析問題(45点)、読解総合問題(40点)、英作文問題(15点)の3問構成となっており、マーク式問題と記述式問題の両方が出題されます。
長くなるので、後で特徴を詳しく解説していきます。
【早稲田政経】大学入学共通テスト利用入学試験
次に、早稲田の政経の大学共通テスト利用をまとめていきます。
募集人員:政治学科15名、経済学科25名、国際政治経済学科10名 計50名
共通テスト(5教科6科目)配点800点のみ
英語 | 200 | 英語 |
国語 | 200 | 国語 |
地歴・公民 | 100 | 次のうちから1科目①世界史B②日本史B③地理B④現代社会⑤倫理⑥政治・経済⑦倫理、政治・経済 |
数学 | 200 | 数学ⅠA+数学ⅡB |
理科 | 100 | ①物理基礎②化学基礎③生物基礎④地学基礎から2科目または⑤物理⑥化学⑦生物⑧地学から1科目 |
※『理科』で複数科目受けた場合得点高いほうを自動的に選ぶ
※一般選抜と併願可
シンプルですが、この試験で合格するためには、共通テストでかなりの高得点が必要になってきます。
【早稲田政経】グローバル(海外就学経験者)入学試験
募集人員:全学科合計 約40名
海外就学経験者を対象に書類・英語能力・論文・面接の各審査を通じ、一般的な入学試験では量ることのできない、一人ひとりの資質や個性、経験、熱意などを評価する入学試験です。
これまでに、目標を達成するためにどのような努力をし、何を経験として学び、そしてその経験を今後、政治経済学部でどのように活かし将来につなげるのか、書類審査から面接審査まで一貫して問われます。
英語能力審査
TOEFL(iBT)・IELTS(Academic)スコアで英語能力を審査します。
【早稲田政経】グローバル(社会人)入学試験
学生の層を多様化し、学生相互の切磋琢磨の機会を増加させるものとして、1992年度より社会人入学試験制度を実施しています。
出願資格
以下の要件を満たし、通算して3年以上の職務経験(家事専従を含む)を有し、2022年4月1日現在、満28歳以上の者。ただし、4年制大学(通信制課程を含む)在学中の者の 出願は認めません。
英語能力審査
TOEFL(iBT)・IELTS(Academic)スコアで英語能力を審査します。
論文審査
会場 : 早稲田大学 早稲田キャンパス
自己の意見を含めて思考内容を論文形式で表現する力を審査します。
日本語 (120分) : 長文の日本語文資料に基づき思考力・表現力を見る。
【早稲田政経】指定校推薦
これは、全国の早稲田の政経から選ばれた高校が1人や2人の受験枠を持っていて、
その高校の生徒だけが学校に頼み受験させてもらう推薦方法です。
早稲田の政経に枠を持つ高校は全国トップクラスの進学校なので、通われている高校が持っていること自体が珍しいのと、たとえその枠があったとしても、複数人の争奪戦となりますので、成績や生徒会などの学校の取り組みでの貢献、また学校への親の貢献度(例えばお金…)など、その枠を勝ち取ることも難しいのが、指定校推薦です。
実際、私の高校は早稲田の政経の指定校推薦枠が1枠あったので、2人の生徒がその1つの枠を取り会うことになりまして、成績はほぼ互角でしたが、親の貢献(お金)があり、実際成績が少し負けていた生徒がその枠を勝ち取りました。(負けた生徒は学年中でうわさされるくらい荒れました笑)
【早稲田政経】 入試の偏差値、倍率、最低点、共通テストボーダー
では、早稲田の政経がいかに難しい、別格、やばいといわれるのかを見ていきます。
早稲田の政経の入試の偏差値、倍率、最低点、共通テスト利用の共通テストボーダーはどのくらいなのでしょうか。早稲田の政経に受かるには、どんな難易度の入試が待っているかまとめました。
【早稲田政経】一般選抜の難易度、偏差値
まずは早稲田の政経の一般選抜試験からです。なお、データは河合塾さんのものを使わせていただきます。
学科 | 倍率 | 募集人数 | 受験者 | 合格数 |
政治学科 | 2.8 | 100 | 738 | 261 |
経済学科 | 5.2 | 140 | 1725 | 331 |
国際政治経済学科 | 2.8 | 60 | 387 | 138 |
合計 | 3.9 | 300 | 2850 | 730 |
満点(共テ+総合) | 合格最低点 | 偏差値 | |
政治学科 | 200 | 148 | 67.5 |
経済学科 | 200 | 156 | 70.0 |
国際政治経済学科 | 200 | 151 | 70.0 |
受験者平均点 | |
共通テスト | 80.382 |
総合問題 | 60.230 |
倍率をみて、「なんだ4倍くらいか」と思ったそこのあなた。まず、共通テストの受験者平均点を見てください。4教科の合計が8割です。例年の合格者の共通テストの平均点を見て、自分の得点が低い受験生はそもそも受験しないということです。早稲田の政経の偏差値、難易度が別格と言われるのも分かります。
しかし、共通テストが8割取れたとして、ここがスタートラインです。
ここから独自試験の総合問題でこのレベルの受験生と競うのです。
少し、受験不利といわれる早稲田の政経のことが分かってきたのでは無いでしょうか。
お名前.com
【早稲田政経】共通テストのみ利用の偏差値、難易度
次は早稲田の政経の共通テストのみ利用の偏差値、倍率、ボーダーを見ていきます。
学科 | 倍率 | 募集人数 | 志願者 | 合格数 | ボーダー得点率 |
政治学科 | 3.7 | 15 | 382 | 104 | 90 |
経済学科 | 3.5 | 25 | 1478 | 418 | 90 |
国際政治経済学科 | 2.8 | 10 | 314 | 113 | 90 |
合計 | 3.4 | 50 | 2174 | 635 | 90 |
早稲田の政経の共通テスト利用のみは共通テストボーダーがなんと9割です。
この点数はすごいとしか言いようがありません。
他大と比べても6科目平均で9割は日本でトップです。
難易度も同じく日本トップですね。さすがです。
ですので、早稲田の政経には東大落ちや慶応経済w合格や社学など他学部を受かってこちらに来ている大学生も多数在籍します。ここまで来ると、自分との戦いかもしれませんが、成績を見て、いろんな大学との併願も考えて受験してください。
【早稲田政経】受験日・試験日程・試験時間
では、早稲田の政経の偏差値、難易度、倍率をみてきたところで、続いて、早稲田の政経の入試の受験日・試験日程、試験時間を見ていきましょう。
- 受験日 2022年2月20日 日曜日
- 試験時間 総合問題(120分)
受験日が前後する日程で、併願校や併願学部を選んで、受験しましょう。
早稲田の政経は圧倒的な難易度なので、もちろん1つだけ受験するのはまずいです。
地方からの受験であれば、宿泊など受験旅行をすることになりますので、試験日程を調べて、併願校を決めて見てください。
共通テスト利用でボーダーを超えたのであれば、東大を目指せます。ですので、東大落ちも多数在籍する早稲田の政経は東京大学との併願や慶応経済w合格、社学など早稲田の他学部との併願も考えてみてくださいね。
【早稲田政経】独自の科目は複合の総合問題
早稲田の一般選抜試験では、共通テスト以外に総合問題という他の大学にはない問題の形式で出題されます。
2021年度の早稲田の政経の独自試験・総合問題の平均点は60.23でした。
他の学部と比べてあっさりしている1教科120分の試験ですが、
- データ分析問題(45点)
- 読解総合問題(40点)
- 英作文問題(15点)
の3問構成となっており、マーク式問題と記述式問題の両方が出題されます。
【早稲田政経】総合問題は英語日本語のどちらも読解力が求められる。
- 共通テストで高得点を取ってくるので差がつかない
- 総合問題のマーク式問題は正答率が高い
という性質上、記述問題で高得点を取ることが合格へのちかみちとなります。
また、データ分析問題、読解総合問題ともに、問題文が非常に多く、それぞれ3000文字、2000文字
それに加えて10個の図解と、受験者の読解力が問われる高難易度の試験になります。
2021年度では、データ分析問題は日本語で、読解総合問題は英語での出題と、日本語・英語どちらでの読解力も試されます。
2022年度では日本語と英語、どちらが問題文になるかは分かりません。
2021年度から始まった新入試ですので、過去問での対策は難しいです。
ですが最難関の早稲田の政経の入試を受けるにあたって、最低2021年度の総合問題はしっかりと勉強しましょう。
早稲田の政経を目指している学生さんは
早稲田大学の公式ホームページに2021年度の解説がありますので、1度解いて、解説を読んで見てくださいね。
【早稲田政経】総合問題の目標点は8割
早稲田大学の入試に共通して言えることですが、得点調整が入ることです。
平均点を大きく下回ると、点数がかなり下がるということです。
前回の試験(2021年度)はその年スタートの新入試なので、総合問題の平均点がかなり低く、平均点は60.23(100点満点)でした。新入試が始まった年は平均点が低く、次の年の平均点は高くなるといった傾向があるので、今回2022年度入試を受験する方は、平均点が高くなる可能性が多いにあります。
ですので、皆さんの目標点は8割あたりでしょう。
そのための勉強をしていきましょうね。
【早稲田政経】総合問題データ分析問題(45点満点)特徴と対策
データ分析問題は45点満点で、マーク式+論述200~300字の2つの問題形式で出題されます。
似たような形式の問題では、慶応商学部B方式の論文テストがあります。
先ほども言いましたが、マーク式では他の受験生も正答してくるので、全問正解を目指しましょう。
ですが、ゆっくりしていると、論述を書く時間がなくなるので、正解が絞れない時は、とりあえず後回しにして、優先して論述問題を解きましょう。
論述問題は決まった正解はないので、自分の意見を簡潔にまとめて本文と図解に関することを書苦ことができるのであれば誰でも解ける問題です。しかし、200~300字で書かなければいけないので、書きたいことをまとめてから、本文と図解とかけはなれたことを書かないように確認してから書くようにしましょう。
【早稲田政経】読解総合問題は問題から読んで、本文を読みながらメモをする
読解総合問題は40点満点で、マーク式+空欄補充問題記述式の2つの問題形式で出題されました。
似たような形式の問題は2020年度の入試でもありましたので、練習になりますが、この試験のレベルからすると、簡単な問題なので、慣れるために解いてみる、といった用途で練習してみてください。
記述問題を解くコツですが、
あらかじめ記述問題で聞かれている問をみてから文章を読むことで、読みながら、〇で囲ったり、メモをして、解答の時にそのメモを見て書く。といった進め方をおススメします。
2021年度に関してはそれほど難易度が高くない問題が出題されましたので、満点が狙えました。
2022年度では難易度をあげて来るかもしれませんので、予め2021年度の形式に慣れて置き、難化したとしても、ある程度の難易度であれば正解できるような構えをしておいてください。
【早稲田政経】自由英作文
自由英作文は15点満点で、与えられた文に対する賛成か反対かを決め、理由を書くといった、シンプルな問題です。
語数は指定されないので、200字程度で書くと思ってください。
2つ以上の理由で書く
等の指定がされますので、必ず守りながら書いてください。
英語力が問われる試験ですが、この程度の英語ができないなら、まず早稲田の政経を受験するスタートラインにも立てていないはずなので、英語力はもちろんですがそれ以上に、日ごろから理由を思いつく発想力を身に着けながら生活してみてください。
【早稲田政経】併願
早稲田の政経の入試情報をまとめてきましたが、偏差値や共通テストのボーダーから難易度が非常に高いことはお分かりいただけたと思います。高難易度となりますので必ず合格することは難しいです。
ほとんどの受験生は早稲田大学政治経済学部1つに絞って受験するのではなく、東大や慶應などの難関大学と併願して受験します。
特に日本1である東大、例えば東大文三。また、早稲田と並ぶ私学の日本1の大学である慶應、例えば慶応の経済。また、難関国立大学の一橋、阪大。はたまた、理工などの理系の大学との併願などたくさんの選択肢があります。
一方で、何としてでも早稲田の政経に合格したい。という浪人して予備校に通い、受験する人もいます。
とは言え、早稲田の政経の受験日までに、他の大学の試験を受けることで試験という緊張に慣れておけるのでメリットもあるので、皆さん併願校を見つけて受験しましょうね。


【早稲田政経】キャンパスや『別格』『かっこいい』『すごい』と評判の特徴
早稲田の政経の入試の偏差値や共通テストボーダーなどをみてきましたが、ここからは、早稲田大学政治経済学部のキャンパスや『別格』といわれる早稲田の政経の学科や早稲田大学政治経済学部を卒業後の就職先などを見ていきましょう
【早稲田政経】キャンパスは早稲田キャンパス
早稲田大学政治経済学部は学生から本キャンと言われる早稲田キャンパスにあります。
JR山手線高田馬場駅より徒歩20分、また東京メトロ東西線早稲田駅より10分の距離にあります。
法学部、国際教養学部など、主要な文系学部はこの早稲田キャンパスにあり、近くには安くておいしいお店がたくさんありますので、楽しいキャンパスライフを過ごせるでしょう。
【早稲田政経】学科
早稲田の政経の学科は3つあります
- 政治学科
- 経済学科
- 国際政治経済学科
の3つです。
政治学科では、政治学、法律学、経済学、社会学にわたって広い範囲を学ぶ。さらに専門性を究められるよう、「現代政治」「比較政治」「国際関係」「公共政策」「政治思想・政治史」の5領域が設定されている。選択によっては、複数にまたがる履修も可能。
経済学科の学風は、リベラリズム、民権、実学主義であり、その特色は科目構成にも表れている。基礎から理論、応用まで適切に配置し、見通しよく学習できるように工夫されており、コア科目として「経済理論」「経済思想・経済史」「経済政策」「国際経済」の4つの領域を設定している。
国際政治経済学科では、政治学と経済学の相互作用を重視し、隣接の諸科学と連携して、国際性と政策性を特徴とする実践的で学際的な教育を行う。
国際社会の諸問題を分析し、解決する政策能力を身につけ、世界で活躍できる人材を目指す。
とのことです。
【早稲田政経】評判
他学部と比べても受験難易度が高い早稲田の政経ですが、そんな早稲田の政経は、他の学部の生徒から『別格』『すごい』『かっこいい』と言われるような学部です。
普通に東大落ちがたくさんいますので、授業で分からないことがあれば聞くことが出来ますし、陽キャが飲み会を盛り上げたりこのブランドを活かしてセミナーを開いたり学生起業をしたり様々なことをしているみたいですね。
私もあこがれています。
【早稲田政経】学費・授業料
初年度納入金額 | 1,218,900円 |
入学時最小限納入金額 | 710,450円 |
初年度分
入学金 | 200,000円 |
授業料 | 999,000円 |
実習費 | 12,900円 |
諸会費 | 7,000円 |
計 | 1,218,900円 |
2~4年度分
授業料 | 1,199,000円 |
諸会費 | 5,000円 |
計 | 1,204,000円 |
4年間の合計は4,830,900円となります。
私立大学は国公立大学より学費が高くなります。
国立大は4年間で2,425,200円です。やすいですね。
お金が足りない、、、というときは、奨学金などを利用して見てください。
【早稲田大学政治経済学部】就職
早稲田大学は私立でトップの大学なので、就職で非常に有利に働きます。
特に早稲田大学政治経済学部は強いですね。
- 就職:86%
- 進学:6%
- その他:8%
就職先は
幅広い分野に就職していることが分かりますね。
お名前.com
最後に
今回は早稲田の政経の入試の偏差値、科目、倍率、難易度や共通テストボーダー、受験科目のそれぞれの対策や勉強法や早稲田大学政治経済学部のキャンパス、就職などについてまとめてみました。
入試難易度は全国トップクラスで、共通テストに関しても9割近くを必要としていて、一般選抜試験でも新入試から独自問題・総合問題という他には無い入試を取り入れていて、非常に特徴的な学部であると感じました。
私たちは、様々な大学情報についてご紹介しています!
早稲田大学の他の学部についてもたくさん記事を書いていますので、良かったら参考にしてみてください!