【中央理工】偏差値や受験科目は?現役理工学部生が調べる。キャンパス情報、数学勉強法

はじめに

難関大学が並ぶMARCHの一角、中央大学の理工学部に興味があるが、

「中央大学の理工学部に興味があるけれど、他では中央大学の理工学部の偏差値や科目、日程や難易度だけで、実際に大学に入学した後の科目登録、単位、就職、キャンパス、評判の情報を知りたい…」という高校生のために、中央大学理工学部の情報をまとめてご紹介します。

たとえ「MARCHは自分には難しい」と思っていたとしても、闇雲に勉強するのではなく傾向をしっかりと把握して対策すれば、合格に近づくでしょう。

中央大学の中で唯一の理系学部ということで、難易度が高いといわれている数学についてや、今年の合格発表や倍率、評判、就職、キャンパスなどの内部事情もご紹介します。

現役理工学部生が語る中央大学理工学部の情報なので、中央大学理工学部に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!

【中央大学理工学部】入試

まずは、中央大学理工学部の偏差値や難易度、試験科目や倍率など、中央大学理工学部の入試情報をご紹介していきます。

中央大学理工学部偏差値

中央大学理工学部は2021年度各予備校の平均値が約60となっており、私立大学の理工学部では全国10位程の偏差値となっております。

中でも情報工学科と、都市環境学科は高い偏差値を誇っており、他大と比べても高難易度の学科です。

中央大学理工学部難易度

試験は共通テスト利用入試と一般入試があります。

共通テスト利用は75%~86%が合格ボーダーラインで、偏差値は52~60の間です。ただし、これは、中央大学理工学部の一般入試が3教科(or2教科+外検)なのに対し、共通テスト利用試験は4教科5~6科目の平均点でこの点数が必要なので、第1志望が中央大学理工学部の方ですと、素直に一般入試を受験することをお勧めします。

一般入試には一般方式と共通テスト併用方式がある

一般入試には

  • “一般方式" 数学(100点満点)と理科(100点満点)と英語(100点満点)の計3科目の得点(300点満点)
  • “共通テスト併用方式" 数学(150点満点)と理科(150点満点)の2科目の得点と共通テスト英語の得点(150点満点)を足した点数(450点満点)

の2パターンがあり、一般方式が2/15、共通テスト併用方式が2/8が入試実施日です。

共通テスト併用方式は"英語だけ共通テスト利用"ということですね。

ちなみに、一般方式の英語ですが、TOEFL、TEAPを使うことで、免除する方法もありますので、英語に自信をお持ちの方はTOEFLやTEAPを受けて合格点に達しておくのもよいのではないでしょうか。(めちゃめちゃハードル高いですが…)

数学はレベルの高い問題を出題してくる

数学の試験は、中央大学唯一の理系学部ということもあり、他の学部やセンター試験とはレベルが一段と上がった、高難易度の試験になっており、差がつく科目です。

数学、英語、理科100点合計300点(数学科は数学が200点満点に補正される)の中で6割以上の合格点を獲得するためには、数学で大きく失点するわけには行きません。

出題内容は数学3の内容、特に微積分が頻出で多くの計算量が要求されます。

一般方式の数学では、全部で4題を100分で解くという構成になっています。

最初の2問は解答群から答えを選ぶマークシート式の問題、残りの2問は記述式の試験になっていて、100分で解く問題としては分量は多いです。

他の科目との兼ね合いもありますが、合格最低点は6割前後なので、限られた時間で解ける問題を選んで確実に点数を取ることができれば十分合格が可能になります。

一方の共通テスト併用方式では、4題与えられる中から3題を選んで100分で解答します。

解答する量としては一般方式よりも短いですが、すべての問題が記述式というのが厄介です。

完答することが出来なさそうな難しい問題であっても、わかるところまで丁寧に記述することで"部分点を稼げるかどうか"が得点に大きな影響を与えます。

共通テストや、マークシートのみの私大の問題の対策だけでは、この"部分点を稼ぐための記述"はできるようにはなりません。

今まで記述対策に念を入れて取り組んでいない人は、一度しっかりと対策をする必要があります。

問題の構成がイメージ出来たら、実際に赤本などを読んでその傾向をより具体的に掴んでしていきましょう。

中央大学(理工学部−学部別選抜) (2022年版大学入試シリーズ)

頻出分野は微分・積分、一方整数や確率はあまり出ない

中央大学理工学部の数学で最もよく出題される問題は、微分・積分です。

特に一般入試では4題中2題が微積分の範囲から出題されることすらあります。

微分積分でも数学3の範囲の問題が多く、三角関数や指数対数関数を含んだ数式の微分や部分積分といった複雑な処理を素早く行えるようになっている必要があります。

出題数が多い一方で、微積分に関しては応用度が高い問題が出題されることは稀なので基本的なレベルの問題集を多くこなすことが大切です。

積分計算では体積を求める問題は稀で、面積を求める問題が多いです。

図形と方程式、数列と極限などに関連した問題もよく出題されます。

一方整数問題や確率などは受験数学でよく出るというイメージが有りますが、中央大学理工学部ではあまり出題されません。

2016,2015,2014年で大問が合計24個(4題×3年×2方式)ある中で各々一題ずつの出題とかなり少ないことがわかります。

この章のまとめ

・一般方式と共通テスト併用入試の2つの日程がある

・一般入試は分量の多さに注意

・共通テスト併用は記述のみ!部分点の稼ぎ方を知ることが大事

・微積分は超頻出。計算問題を多く解いて得意にしたい。

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【中央大学理工学部】学部とキャンパス紹介

キャンパスは4年間を通じて後楽園キャンパス

理工学部では、4年間を通じて後楽園キャンパスで学びます。
後楽園キャンパスは、3駅5路線が利用できる交通の要所にあり、東京ドームを見下ろす高台にあり、精密機械工学科や応用化学科、数学科など理工学部10学科の施設が整っています。
立地に恵まれながらも閑静な周辺環境で、キャンパスには緑も多く勉学に最適です。総面積2万7,141㎡の広さに、最新設備やITセンターなど、充実した研究環境を誇っています。

何といっても立地がとてもいいです。キャンパス付近にはラクーアがありますので、買い物にも便利ですし、サークルなどで飲む場合もドンキホーテが近くにありますので、何でも揃います。池袋も近いのでとても便利です。他大の文系の都心キャンパスにいる友人と会うのも便利ですし、インカレサークルで他大学に行くのにもとてもアクセスがいいです。何といっても就活の時に都内大手企業の説明会に定期券内で行けることがメリットではないでしょうか。

あと、巨人が大好きなあなたや、アイドルやミュージシャンがライブするときなど、授業が終わってすぐに東京ドームに足を運ぶことができますよ!

理工学部には10学科ある

中央大学理工学部には

  • 数学科
  • 物理学科
  • 都市環境学科
  • 精密機械工学科
  • 電気電子情報通信工学科
  • 応用科学科
  • ビジネスデータサイエンス学科
  • 情報工学科
  • 生命科学科
  • 人間総合理工学科

の10学科あり、延べ4,282人(男子:3,346人 女子:936人)在籍しております。

授業に関して理工学部共通の話になりますが、、

先ほどライブだの野球観戦など申し上げましたが、2年までは、必修科目が多いので、ほとんどが月曜から金曜日まで朝から夕方まで大学にいることになります。

特に土曜日に必修をぶち込まれたときは怒りを通り越して、仏になります。

もちろん必修以外にも単位は必要なので、授業と授業の間に簡単な授業を見つけて登録してみたり、はたまた意識が高い入学前に学びが多そうという理由で激ムズ授業を取ってしっかり単位を落とす過ちを犯してしまったり…。入学後に友達やサークルの先輩に教えてもらって、比較的簡単な授業を見つけてくださいね。

勉強だけでなく就職相談にものってくれる優秀な教授がそろっている

中央大学といえば法学部をイメージされる方も多いでしょう。しかし、理工学部にも確かな実績を残されている優秀な教授が在籍しています。その教授から学べるだけで、中央大学に進学する一つのメリットではないでしょうか。論文作成や研究などの勉強のことだけでなく、就職や進路相談にも親身にのってくださいます。誰にも相談することが出来ずに一人で考えること程つらいことはないので、生徒を第一に考えてくださる先生はとてもありがたいです。

デメリットは他学部とほとんど交流できないこと

文系キャンパスである多摩キャンパスはめちゃめちゃ遠いです。

後楽園キャンパスから行くと電車で立川まで1時間弱、そこから多摩モノレールに乗り換えて20分。少なくとも1時間10分はかかります。

ですので、サークルなどは文系と理系とで独立していますし、理工学部生でも多摩キャンパスにある他学部の授業を取ることも可能ですが、実際に履修する人は0人に等しいのではないでしょうか。

これからの社会では文系と理系で手を組み、様々な可能性を広げていくことが必要とされていますが、文系と理系が離れている中央大学では難しいですね。

【中央大学理工学部】数学問題対策

ここまで、中央大学理工学部の魅力などをお伝えしてきました。最後に、そんな中央大学理工学部に合格したいと思うあなたに、難問といわれる中央大学理工学部の数学で苦手を克服する方法を少し解説させていただきたいと思います。

中央大学理工学部合格のための勉強方法・おすすめ参考書

数学の受験勉強は

チャート式』などの網羅系問題集で基礎固め

プラチカ』シリーズなどの過去問を集めた応用問題集で実力を伸ばす

過去問を解いて実力だめし

といったステップを踏んでいくのが基本になります。

そういった王道をゆく一方で、志望校で合格点を取るためにはその傾向に合わせた問題集や参考書を使って対策をしていくことも必要になってきます。

それでは、中央大学理工学部に併せた対策を見ていきましょう。

微分積分は専用の問題集を使って対策しよう

上述の通り、微分積分の問題が頻出なので、対策したいポイントです。

基礎的な問題を素早く解ける様になるためには、やはり問題をたくさん解くことが一番です。

網羅系問題集を微分積分の範囲に絞って解き直すことも悪くはありませんが、「計算力を鍛える」という意図で同じ問題を何回も解くのは少し効果が落ちてしまいます。

微分積分に範囲を絞った問題集や、今まで使ってこなかった網羅系問題集の微積分の部分を使うと新しい問題に触れることができ効果的に計算力を鍛えられます。

私のオススメは『微積分/基礎の極意』です。

この本は「基礎問題で計算力を鍛える」「計算の落とし穴などのポイントを知る」「難しい応用問題を解く」

という三部構成になっています。

中央大学理工学部の入試の傾向からすると、第3部ほど凝った問題が出ることは稀なので、第1部の問題を目標時間内に解けるように練習し、第2部を読んで知らなかったポイントを覚えれば十分効果が期待できます。

中央大学理工学部では数学3が頻出!不安な人は要復習!

頻出の微分積分の他によく出る単元は二次曲線や数列の極限など数学3の範囲です。

図形と方程式についても、微分と融合して最大、最小値を求めていく問題が出題されています。

数学3に不安を覚えている人がいたら、重点的に復習することが必要です。

記述対策も大切

また、記述試験の対策をすることも大切です。

「記述試験の対策」と一言で言っても、何をして良いかわかりにくい部分があると思います。

記述対策も、計算力をつけることと同様でやはり数をこなすことが大切です。

応用レベルの問題集を解くときは記述試験を受けるということを意識して問題に取り組みましょう。

記述対策に欠かせないアイテムが「B5の白紙」です。

中央大学理工学部もそうですが、数学の記述式試験の多くが一問につきB5サイズの余白を与えられてその中に0から解答を作っていく形式になっています。

私は受験生の頃は白紙を大量に持ち歩いて、数学の問題集を解くときは必ずその白紙に答案を作成するようにしていました。

日頃から答案作りを意識することで、スペースに収めるためにはどの程度式を省いてよいのか、書かなければいけないことを書き落としてはいないかといったことが自然と判断できるようになりました。

記述の答案を作る際のミスは

①数学的なミス(新しい文字を置くときに何の値を置いたのかを宣言しない、範囲を定義しない、など)

②論理的な抜け漏れ(数式の説明を言葉で補わない。)

の2つに大別されます。

中央大学理工学部では、確率や整数といった数式だけで議論をすすめることが難しい問題はあまり出題されないので②についてはそこまで神経質になる必要はありません。

微積分や軌跡の問題の答案を作るときには、行った操作の説明を心がけるくらいのことを頭に入れておきましょう。

むしろ①が頻出の分野でよく起こるミスになります。

「図形と方程式」や「二次曲線」といった分野では自分で点を設定して議論を進めていくことが必要になってきます。

新しい文字を置くときは必ずそれが何を表す文字なのか、どういった値を取るのかということをしっかりと書き記すようにしましょう。

問題集を選ぶときに、解答が「そのまま答案に書いても過不足ない」ものを選べると、普段から自分が作った答案と解答とを見比べることで答案の質を高めていくことが出来ます。

その点を満たしていてオススメの問題集が『理系数学 入試の核心 標準編』です。

「考え方」「解答」「解説」という3段階で解答解説が記載されているので、「何が答案に書くべきもので何が不必要なものなのか」、というのがわかりやすくまとまっています。

MARCHや地方の国立大学で出題されるレベルの問題が精選されているので、難易度的にも中央大受験生におすすめです。

この章のまとめ

・微分積分は量をこなして計算力をつける

・『微積分 基礎の極意』の計算問題をやり込もう

・B5白紙を持ち歩いて記述問題に慣れる

・文字の範囲を書かないというような抜け漏れを防ぐように意識する

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最後に

今回は中央大学理工学部の試験科目、授業、履修科目、偏差値、就職を手伝ってくれる教授、合格するための勉強法についてご紹介しました。中央大学理工学部の数学の微分積分が頻繁に出る、記述の問題が多いといった特徴は、「テクニックが通用しない、ガチンコの実力勝負」がしたいという大学側の意図を感じます。

普段から計算力をつけるために問題をたくさん解いておく、数学的なミスを起こさず正確に答案を作れるように記述の練習をするということは数学の力そのものを伸ばしていくことに繋がります。

作戦を立てて地道に勉強を重ねて、中央大学理工学部の入試を突破しましょう。頑張ってください!

私立大学

Posted by くーま