【共通テスト政治経済】余裕で9割目指せる参考書・問題集、独学の勉強法

はじめに
政治経済の授業がない方、独学で勉強するのは不安もいっぱいですよね。
共通テスト政治経済の勉強をしているのに、過去問や模試で6割以下しか取れない・・・
高校の授業の進路が遅すぎて、共通テストに間に合わなそう。
教科書や資料集を使って独学で勉強しているけど、なかなか点数が伸びない。
そんな悩みを抱えているあなたに朗報です!
大学受験の政治経済は、塾や予備校の講座も少なく、対策しにくいですよね。
本記事では、参考書・問題集や一問一答を使って、独学でも8割以上を取れる共通テスト政治経済の勉強法をご紹介します!
倫理・政治経済の選択者や、共通テスト政治経済の対策になるべく時間をかけたくない理系のあなたも必見です。

共通テスト政治経済の出題傾向
まずは、共通テスト政治経済の大枠を掴みましょう。
設問構成と配点
大問は4〜5問で、100点満点です。設問数はだいたい36問です。60分という試験時間を考えると、1問1問をじっくり考えて解く時間は十分にあります。
平均点・難易度
政治経済は、日本史や世界史と比較して、暗記する分量が少なく、また日常生活に馴染みのある内容も多いため、なんとなく「簡単そう」、「楽そう」みたいなイメージをもっている受験生も多いかもしれません。しかし、以下の共通テスト政治経済の平均点の推移をご覧ください。
60点を下回る年度がかなりありますね。共通テスト試験の他の地歴・公民の科目と比較しても、共通テスト政治経済の平均点は低い傾向にあります。
共通テスト政治経済は実は難しい科目なんです!
8割以上の高得点を獲得するためには、教科書や参考書・問題集などを使って、しっかり対策することが必要です。
共通テスト政治経済、対策のコツ
難しい科目とはいえ、政治経済は共通テスト試験の科目の中で、最も馴染みのある科目の一つではないでしょうか。初見でも、常識的な知識で3〜5割取れてしまう科目だと思います。少し勉強して6〜6.5割、きちんと勉強して7〜8割というところでしょうか。
しかし、共通テスト政治経済は、日本史や世界史などの暗記科目と違って、選択肢に知らない内容が出たり、時事に関する内容が出たりします。また、グラフの読解問題や、グラフがどの国のものかを推測する問題も出ます。よって、点数は安定しにくいです。また、8割から9割や満点に点数を上げるのは、非常に難しい科目です。
参考書や問題集を使って、ある程度勉強すれば、8割までは上がります。しかし、そこから9割から満点に点数を上げていくのに要する努力は、8割までもってきた努力よりも、他の科目を10点上げるのよりも、数倍大変な努力を要します。
そこで政治・経済の対策するときは、9割や満点へのこだわりを捨てましょう。
そうでないと、細かくて不要な知識を覚えることに無駄な時間を割いてしまったりします。
安定して8割付近の点数が取れるようになったら、あなたの実力は十分です。あとは出題される問題次第です。
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共通テスト政治経済8割以上取るための勉強法&参考書・問題集
①基本事項を満遍なく勉強する
共通テスト政治経済は、全範囲から満遍なく出題されます。よって、苦手な分野を作ってはいけません。しかし、政治・経済の教科書には、日本史でいう「山川詳説日本史」のような絶対的な教科書が存在しません。教科書よりも、むしろ参考書の方が、内容が充実している印象があります。共通テスト政治・経済で高得点を獲得するための要点も参考書の方が分かりやすいです。
そこで、以下に基本事項を満遍なく勉強するのにおすすめの参考書を紹介します。
《新入試対応》共通テスト政治・経済集中講義
過去19年分を分析。「どのような問題がよく出題されるか(頻度)」「その問題はどのレベルまで理解が必要か(深度)」がわかり、効率的に学習できます。
50のテーマごとに、演習問題が約3題ずつ掲載されているため、1冊解けば約150題,約4年分の共通テストを解いたことになります。
さらに、別冊の「必携一問一答問題集」空欄補充・正誤判定形式などの一問一答で,間違いやすい問題をトレーニングできます。
大学入学共通テスト 政治・経済の点数が面白いほどとれる本
教科書では抽象的な箇所も、分かりやすく解説してあります。
累計20万部超で、人気のある参考書です。
この改訂版は、最新の時事と実際の過去問を豊富に盛り込んであり、さらにパワーアップした参考書でおすすめです!
蔭山の共通テスト政治・経済 (大学受験Nシリーズ)
講義調ですらすら読めて、政治のしくみや経済の流れがしっかりわかる参考書です。独学しにくい時事問題も手厚くサポートしてあります!
よくわかる政治・経済-【新旧両課程対応版】 (マイベスト)
丁寧にわかりやすく、政治・経済のメカニズムを解説してあり、教科書+資料集+用語集の3つが必要なところを、この参考書1冊で補ってくれます。
以下に紹介する「よくわかる政治・経済問題集」とセットで使うと、より理解が深まるのでおすすめです。
参考書で基本事項を満遍なく勉強する際のポイントは、自分の使う参考書は1冊に絞ることです。1冊の参考書の同じページを何度も何度も読んで使い込むことで、知識が定着するはずです。
②問題集・一問一答で演習する
基本事項を勉強したら、問題集や一問一答を使って、すぐに知識の定着を図りましょう。この時のポイントは、できるだけ大学共通テスト政治・経済の出題形式と似た問題集で演習することです。分からなかったり、解説を読んでも不安な分野は、再度自分の使っている参考書に戻って確認しましょう。
よくわかる政治・経済 問題集-【新旧両課程対応版】
高校で学ぶ政治・経済の基礎事項についての、必要にして十分な量の精選された問題が収録してあります。高校のテスト勉強や、独学で政治・経済を勉強した際に知識を確認する問題集としておすすめです。上記で紹介した参考書「よく分かる政治・経済」とセットで使うと、より理解が深まります。
スピードマスター政治・経済問題集―20日完成
時間のないあなたには、この問題集がおすすめです!
学習内容をテーマ別にまとめた20項目と、全体を通して入試での出題が多い事項についてユニークな視点でまとめた6項目の、計26項目で構成。問題は、空欄穴埋め方式が採用されています。
おすすめの一問一答
一問一答というと、東進や山川の一問一答が有名ですよね。東進や山川の一問一答は、問題文から特定の用語を答えさせるタイプの一問一答です。しかし、日本史や世界史と違って、共通テスト政治・経済では、特定の用語を答えさせる問題は少ないです。求められる能力は、文章の正誤を判定する能力です。
そこで、文章の正誤を判定するこの一問一答がオススメです!
大学入学共通テスト 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる一問一答
共通テスト「倫理、政治・経済」に必要な知識を効率よくインプットするための、最強の一問一答です!!!
文章の正誤を判定させる、珍しいタイプの一問一答です。
3段階で目標の点数に応じた使い方ができます。
共通テストの問題形式に即した一問一答で、本当におすすめです!!
③過去問演習で苦手分野を把握する
①と②を全範囲やったら、過去問を解いて見ましょう。
この際、注意しなければいけないのは、選択肢に知らない内容が出てきても、不安にならないことです。解説を読むと、その選択肢の内容を覚えるべきか、書いてあるはずです。必要な知識だけを吸収しましょう。なお、解説を読んだり、参考書に戻って復習する時間は、試験時間と同じ60分を目安にやるといいでしょう。
過去問演習の直しにあまりにも時間がかかってしまう場合、それは、政治経済の基本事項が定着していないのに過去問演習をしているか、必要ない知識まで深追いしているかのどちらかなはずです。効率的な勉強で8割以上を目指していきましょう。
④苦手分野を参考書・問題集で演習する
大学共通テストの過去問演習を通じて、苦手分野の把握ができたら、分野別に勉強して苦手を克服しましょう。基本事項の確認は、自分の使っている参考書1冊を引き続き使いましょう。分野別の勉強には、以下の問題集がおすすめです。
ベストセレクション 大学入学共通テスト 政治・経済重要問題集
大学共通テスト対策に特化した問題集です。
大学共通テスト政治・経済に頻出な正誤問題に関して、判定のポイントを別冊で丁寧に解説してあります。
大学入学共通テストへの道 政治・経済 第2版: 問題と解説
大学共通テストの問題を教科書に合わせて再編成してあり、分野別の演習にピッタリの問題集です。
おすすめマーク式問題集
参考書や問題集を使った基本事項の勉強や、分野別の演習が進んでいるというあなたは、過去問やマーク式問題集で、演習をしましょう!!
「過去問はたくさん解いてしまったので、違う問題を解きたい」そんなあなたに、共通テスト政治・経済の形式に準拠した数あるマーク式問題集の中から、おすすめの問題集を厳選してご紹介します。
マーク式総合問題集政治・経済 2020 (河合塾シリーズ)
「河合塾全統マーク模試」より5回分が収録してあります。また、巻末には、「大学共通テスト」2回分が収録されています。
共通テスト政治・経済の出題形式に準じているので、与えられた時間で問題を解くことによって本番同様の体験をすることができます。
各回の問題には、解答・採点基準・解説を別冊で付属し、「設問別正答率」「設問別成績一覧」も掲載してあります。さらに、巻頭には、「出題傾向と学習対策」「出題分野一覧」を収録してあります。
共通テスト対策問題集 マーク式実戦問題編 政治・経済 2021 (大学入試完全対策シリーズ)
駿台予備学校で行われた模試問題の中から、特に優れたものを精選した、予想問題5回分が収録されています。問題編各回の扉には標準所要時間・難易度を掲載。また、模試として実施した当時の成績データを掲載してあります。解説は、テーマの背景、最近の動向、周辺の重要事項まで解説してあり、充実しています。
注意すべき出題パターン
ここまで読んだけど、どうしても、大学共通テスト政治・経済で9割以上を取りたいあなたに、共通テスト政治・経済で点差がつきやすい出題パターンをご紹介します。
2015年度センター政治経済
並べ替え
共通テスト政治・経済では、以下のような時代整序の問題が出題されることがあります。
しかし、日本史や世界史と違い、数年単位の並べ替えではないということがポイントです。
よって、ポイントとなる出来事が、何年代かだけを覚えれば、十分に対応できます。
細かい年代は覚える必要はありません。何年代の出来事か、それだけを暗記してください。
対策:何年代の出来事かを押さえる
グラフの読み取り問題
このような問題は、選択肢が全てのパターンを網羅しているため、選択肢で絞っていくこともできません。あなたの思考力が試されます。
しかし、出題される問題には限りがあります。過去問や問題集・参考書で演習を重ねましょう。時事的な内容を踏まえて解くことも大切です!
また、参考書や問題集に載っている、よく出るグラフや表のトップ3を覚えるのも効果的です。逆にランキングの下位が出題されることもあるので、注意が必要です。
対策1:過去問や参考書・問題集で演習する
対策2:よく出るグラフや表を覚える
他国と比較する問題
先程ご紹介したグラフを読み取る問題と、類似する問題ですが、少し異なります。今回は、グラフに当てはまる国を選択する問題です。
参考書で大きく取り上げられているグラフや、問題集や過去問によく出るグラフの上位の国名を暗記しましょう。資料集を使う場合は、最新のものであるか、確認してから使うようにしてください。
全てを覚える必要はありません。よく出るグラフの必要な部分だけを覚えてください。


最後に
ここまで、独学で共通テスト政治経済8割取るための、参考書・問題集や一問一答を使った勉強法をご紹介してきました。
共通テスト政治経済は、簡単な科目ではなく、9割や満点を取るのは非常に難しい科目です。しかし、参考書や問題集で全範囲を満遍なく、要点を押さえて勉強すれば、必ず点数が取れます。短期間での対策も可能な科目です。
本記事が少しでもあなたのお役に立てば幸いです。